アダルトチルドレン

こんにちは心の問題を解決する野﨑めぐみです。

今日はアダルトチルドレンについてお話をしていきます。

アダルトチルドレン（AC）とは

子どもの頃のトラウマ体験やご自身が育った家庭環境の影響によって、大人になっても生きづらさを感じている方です。

子どもの頃とは年齢は０歳〜18歳までの体験のことを言います。
主に人との繋がりや自分は周りから、どのように接してもらえるか？また世の中へのイメージは０歳〜３歳までの間に土台が作られています。

０歳〜１８歳までに、体験・周囲との関わり・自分が出来事に対してどう見えて・感じたのか？
また、その体験に対してどのように行動やアクションを起こしてきたのか？（ビリーフ・信念）
この体験と、ご自身の価値観をもとに『人生脚本』を作っていきます。

私たちは、生まれてすぐに悩みを持って生まれることはありません。
生育歴の環境や経験・体験で悩みや心の問題を抱えていきます。

子どもの頃の記憶が全くない方は、その体験があまりにも心の負担になってしまい、思い出さないようにすることで、自分の心を守っていることもあります。また、楽しい記憶にすり替えている場合もあります。
そのため、今現在悩みを抱えている方が無理に子どもの頃の体験を無理に思い出そうとすると、余計に苦しくなってしまうことがありますので、安心安全と感じられる場所や信頼できる心の専門家さんと一緒に進めていってくださいね！

子どもの頃の経験や体験をもとに、
一度人生脚本が出来上がると、脚本通りに人生が進んでいきます。

アダルトチルドレンの方が持つ症状と特徴

アダルトチルドレンの方が持つ悩みや症状は、自分の頭（思考レベル）で変えられるものではなく。自分の意思とは関係なく、とっさに、いつもの癖でというように無意識で現れてきます。

【心理的症状】
ご自身で認知できる場合には改善に向けて取り組みやすくなります。意識できずに無意識の場合もあります。

🟠自分を責める。否定する。
🟠自尊心が低い。
🟠人と他者を比べて落ち込む
🟠過剰に周囲の人に合わせて疲れる。落ち込む
🟠繊細（HSP）傷つきやすい。
🟠感情の浮き沈みが激しく、自分の感情を適切にコントロールできない。
🟠子育てが苦しい。
🟠孤立感、孤独感を感じ周囲の人とうまく付き合えず疎外感を感じる。
🟠人・物・行為に対して依存的もしくは依存する。
🟠自分の考えや判断に自信がなく、いつも他者に答えを求める。
🟠引きこもり
🟠人と良好な関係を結ぶことができない。
🟠誰かが一緒でなければ行動できない。
🟠自分のことがわからない。
🟠周囲からの称賛や賛成を求める。
🟠頑張りすぎる。
🟠無気力をいつも感じる・
🟠いつも周囲の顔色が気になる。
🟠楽しいこと探しをいつも行っている。
🟠過剰に感謝する。
🟠すいませんが口癖。
🟠いつも不安。
🟠頭の中がいつも忙しい。グルグル考えている。
🟠人に頼れない。信頼できない。
🟠いつも明るく振る舞うふりをする。

など、見えないご自身の心の内側をほんの一部ですが、ご紹介させていただきました。
ご自身では意識・認知できていなくても身体反応や病気・症状として現れていることもあります。

【身体反応・症状】
病院に受診しても異常がないとお医者様から言われるが、お薬がいつも手放せない。痛みや症状が日常的になっていることがあります。

🟡頭痛・腰痛・関節痛
🟡顎関節症
🟡下痢・便秘　過剰性腸症候群
🟡喉に何か詰まっている感じがする。
🟡疲労感
🟡いつも体がダルい。重い。（倦怠感・疲労感）
🟡動悸・高血圧。
🟡めまい、しびれ、歩行困難などの神経症状に関するもの。
🟡息苦しさ、気管支ぜんそく、過換気症候群などの呼吸器に関するもの。
🟡食欲がない、過食になる。摂食障害
🟡生理前症候群（PMS)・生理痛
🟡パニック症状・過呼吸
🟡鬱
🟡自律神経失調症

など
さまざまな身体反応として現れてきます。この場合まずはお薬に手伝いをしてもらいながら心理的なアプローチを行うことで症状が回復して完治していきます。アダルトチルドレンは病気ではありません。

アダルトチルドレンの方は
大人になった今も心や記憶の中で、傷つき満たされなかった、小さい私がそこに存在しています。
この傷ついた子どもの私の小さな小さな声が悩みや症状として教えてくれています。
知らない顔や目を背けたくなることもあります。その気持ちも十分に理解できます。

ですが
傷ついた子どもは紛れもなく、過去の自分。

アダルトチルドレンが育った家庭背景

子ども時代の家庭環境は自分の意思で選ぶことも、変えることもできません。
生まれてから当たり前のように暮らす環境が心身ともに大きな負担になっていることや影響を与えていることにすら、子ども時代はわからないことがあるでしょう。大人になって初めて知る方も多くいらしゃいます。

また子ども時代に友人の家に遊びにいって、言葉では言い表すことができない雰囲気の違いで、自分の家は何かが違うと気づいているけども、子どもの自分にはどうすることもできなかった方もいらっしゃるでしょう。
アダルトチルドレンとは、どんな環境でも最善の決断をして幼いあなたが懸命に生きた証なのではないでしょうか。

【家庭環境】

⚪︎親のアルコールや薬物の依存 。
⚪︎養育者や親族などみじかな大人からの感情的、物理的、性的な虐待 。
⚪︎親が子どもに対して適切な衣食住の環境や教育を与えない。
⚪︎養育者自身の精神的な問題や病気で適切な養育ができない。
⚪︎経済困窮や困難・貧乏によって引き起こされた問題。
⚪︎家族の入れ替わりが激しい。
⚪︎過保護・過干渉。
⚪︎ネグレクト。
⚪︎親の離婚・死別。
⚪︎情緒的交流がない。
⚪︎一方的な押し付けや否定。
⚪︎日常的な両親の不仲。
⚪︎適切に称賛したり叱ったりしない。（もしくはどちらか一方に偏る）

など、アダルトチルドレンの方の家庭背景をご紹介しましたが
子ども時代の環境は、子供の心にさまざまな影響を与え傷あとを残します。

また兄弟や姉妹間でも優劣をつけすぎる。差別やいじめといったことでも心の傷になることもあります。

一つだけ言えることは
子ども時代は自分では選ぶことができなかったけど
大人になった今自分の環境や人生は自分で選ぶことができます。

たとえ
貴方がアダルトチルドレンであっても、
どんなに苦しい過去があっても必ず解決することができます。

親を許す必要もありません。
過去を忘れる必要もありません。
自分を無理をして変える必要もありません。

アダルトチルドレンの解決・回復に向けたステップ

アダルトチルドレンは病気ではありません。そのため解決方法も回復していくこともできます。
解決や回復に向けたステップをここでご紹介させていただきますね。

ステップ１　自分を知る。認める。

まずはご自身の今現在の状態を知ることから始まります。
自分は今悩みを抱えている。その悩みや生きづらさは過去の傷ついた自分が心の中に存在していることを、知り認めることから始まっていきます。否定や否認、拒絶したくなる方もいらっしゃるかもしれません。その気持ちも、もちろん大切です。無理に探り、認めようとすることもありません。時間をかけて『もしかしたら』『そうなのかも』と少しづつ前に進んでくださね。

ステップ２　勇気を出して相談する。

自分の心内を誰かにお話しすること自体が勇気が必要な方もいらっしゃいます。ですがアダルトチルドレンの方に必要なことは勇気を出して今の状況から抜け出すために誰かの力を借りる、この勇気が何よりも必要です。

これは心の師匠に教えてもらった言葉。

人は、不安定で予測不可能な幸せな未来より、安定して予測可能な不幸な状況を選ぶんだよ。と教えていただきました。

どんなに今が苦しく悩んで生きづらくても、それは昔から慣れて、当たり前のように親しみのある感覚。その感覚は自分で予測できて安心できる状況です。

貴方が今苦しくて生きづらいけど、誰にも相談できず自分だけ抱え込んでいる状況は、何が起きるかわからない未来の予測不可能な不安定な状況から避けているのかもしれませんね。

この勇気を出して相談する。この１歩で人生が大きく開けていきます。必ず道は開けるので勇気を出して前に進んでくださいね。

貴方の勇気の１歩を心から応援しています。

ステップ３　自分に合う価値観や情報を知る。

誰かに相談することは、回復することにも繋がっています。お話をしながら自分の本音に気づくこともあります。

そしてアダルトチルドレンの方は、子どもの頃の考えを今も持って生きています。そのため本来であれば、間違っていることを、あたかも正解としていることがあります。

だからこそ周囲の人の力を借りて情報を知識として知ることで自分の今まで正解と思っていたことは、実は誤っていたことに気づくことができます。その時に思い込み（ビリーフが）変わることもありますよ！

まずは、価値観についてや心についての情報を、インターネットや書籍、講座に参加するといったことで知ることです。

ここで一つお伝えしたいことそれは
新しい価値観や情報を自分で知ろうとした時や受け取った時に
万が一自己否定が出てきても大丈夫だよということです。

今までとは違う価値観や情報を取り入れて、自分もそうやってみよう！行動してみよう！思いますが、中々うまくいかなかったり、そう思えないことがあります。

だってそれは、無意識の問題が上がってきているからです。

自分の意思や行動で変えられることであれば、今悩むことも生きづらさにもなっていませんよね。

ステップ３　解決に向けた行動をする。

相談を行いながら、知識や情報を取り入れて行動もすると解決することも、もちろんあります。
でも、同じようなことを繰り返している。軽減はされたような気がするが症状や生きづらさがそこにある。言葉にできないモヤモヤは消えない。悩みを早く解決したい。でもどうしたらいいの？　こんな方が大勢いらっしゃいます。

現在心理学の情報をご存知の方、運動がいい。マインドフルネスが良い。このように認知を変える。など情報や知識はたくさん知っている。そんな方が数年前より増えてきました。

しかし残念ながら

根本的な悩みや症状の解決ができていない方がほとんどです。

学んでる。知っている。行動している。なんとなく良くなってる。でも？と
この悪循環で立ち止まっている方がたくさんいらっしゃいます。

情報を知ること。と使える、改善することは全く別物なんですよ！

アダルトチルドレンの解決・回復方法

世の中にはさまざまな解決方法が存在します。その中でも無意識に働きかける心理療法は抜群の効果と結果をもたらしてくれます。
私がご提案できる方法をここではご紹介しています。

・マインドフルネス心理療法

・再決断療法

・SP心理療法

・ボディーワーク心理療法

この４つを、その方の状況に合わせて取り入れています。いづれも無意識レベルでの問題に特化して解決を行なっていく方法です。もちろんインナーチャイルドに働きかけるワークもこの心理療法で行なっています。

アダルトチルドレンの方が持つ生きづらさや悩みや症状は心の側面と身体の側面からアプローチすることでより早く結果を出すことができます。

そして幼少期のトラウマやPTSDは身体が記憶しています。

そのため心理的なアプローチと身体的なアプローチを行うことが重要だと私は考え、クライアントさんの生育歴や今の生活状況、役割、価値観など背景に入れて心理療法を取り入れます。

無理に進めていくと、心理療法がトラウマになってしまって困っているというクライアントさんがいらっしゃまいます。そういった状況を防ぐためにも、一緒に話し合いを行い。お互いに納得のいく方法でその方の心や体の耐性領域の範囲で、安全かつ着実に問題の解決や回復に向けた方法を取り入れています。

回復・解決後

幸せの定義は人の数だけありますが、貴方が望む幸せはどんな未来ですか？

私たちは悩み生きづらさを感じるため、苦しさを抱え込むために生まれてきたわけではありません。生きる時間には限りがあります。大切な人と過ごせる時間も、自分の時間も有限です。

貴方が今の現状から抜け出すと、望む人生を手にいれることができます。

苦しかった過去も涙ながらでも人に語れるようになったり、その姿が周囲を勇気づけることがあります。

アダルトチルドレンから回復していくステップは、未完了にしてきた小さい時のあなたの純粋な望みや希望、手に入れられたであろう開けた明るい未来を、今一度自分の手で取り戻していく大切な時間です。

そんな時間は回復や解決すると、貴方の人生を勇気づけ自分を信頼する力になります。

アダルトチルドレンであった自分も愛することができます。

どうか諦めずご自身を信じて、あなたが望む幸せな人生を掴んでくださいね。

野﨑めぐみ

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